ディンブラという地区について
紅茶栽培に適した気候風土を持ち、バランスのとれた高品質の紅茶が生産され、セイロンティーとして日本でも親しまれているスリランカ。
そんなスリランカの中にあるディンブラは、中央山岳地帯の西側に広がる高地にあります。水色は明るく鮮やかな紅色で、マイルドで優雅な香りと適度な渋みを伴うバランスのとれた味わいが特徴です。
グレートウエスタン茶園(Great Western)について
Great Western Tea Estate(グレートウエスタン茶園)はコロンボから東へ車で5〜6時間、ヌワラエリヤからは西へ車で30〜45分の、ディンブラはタラワケレ地区にあります。このタラワケレにはスリランカ茶業試験場もあり、良質なディンブラ紅茶が生産される地区の1つとして知られています。
茶園はグレートウエスタン山(標高 2,212m)の麓 1,372〜1,707mとディンブラの中でも高い場所にあり、近隣にはHollyrood、Talawakelle、St.Clairなどの茶園が存在します。また 2012 年にオープンしたUpper Kotmale Dam(水力発電ダム)や、St Clairの滝も近いです。
クオリティシーズンは1月中旬から3月中旬。Great Western はブランド茶園の1つで、2 月中旬から3月にオークションへ上場される紅茶は毎年高値で取引されています。水色は赤橙色で、マスケリヤ地区(同じくディンブラ)の紅茶に較べればやや赤みは少ないですが、ヌワラエリヤよりは強く、花、柑橘、林檎の香味があります。
製法はディンブラで最も一般的なオーソドックス揉捻機とローターバンを利用してのセミオーソドックスで、BOP、BOPFグレードをメインに製造しています。
品質向上活動として1996年より5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を取り入れ、現在では ISO22000、HACCP、Rain Forestの認証を取得しています(注1)。スリランカの茶業をリードする茶園の1つです。
またこの茶園は Talawakelle Tea Estate PLCに属しています。PLC(プランテーションカンパニー)とは1992年民営化移行の際、茶、ゴム、ココナッツのエステートが23のグループに分けられたものです。
Talawakelle Tea Estate PLCは17のエステートを所有しており、Great Westernもその1つにあたります(注2)。
親会社(株主)は Hayleys社、1878年ココナッツ繊維の商売をもとに成長したスリランカの優良複合企業であり、Plantation経営でも経験実績が深いです。同社はこの他にもPedro、Lovers Leap、Mahagastotteといった有名なヌワラエリヤ茶園を有するKelani Valley Plantations PLCを経営しています(注3)。
| 所在地 | Talawakelle Central Province Sri Lanka(タラワケレ セントラル州 スリランカ) |
| 茶園面積 | 628.48ha |
| 栽培面積(注4) | 393.85ha(品種 216ha、実生 181.85ha) |
| 年間生産量(注5) | 625トン |
(出典:日本紅茶協会発行 紅茶会報 1月号 2014 No.393)
「グレートウエスタン茶園について」は、当社社員が上記出典元に寄稿した「茶園を訪ねて」という記事を再編して掲載しております。記事の内容は、刊行当時の情報です。
注1)2024年8月現在、グレートウエスタン茶園が取得している認証は、ISO22000、ISO9001、ISO14001、Rain Forestです。
注2)2024年8月現在、Talawakelle Tea Estate PLCは、16のエステートを所有しています。
注3)2024年8月現在、Talawakelle Tea Estate PLC の親会社(株主)であるHeyleys社は、Talawakelle Tea Estate PLCのほか、Kelani Valley PlantationとHorana Plantationを所有しています。
注4・5)2024年8月現在、タラワケレ地区の栽培面積は383.50ha(品種234.64ha、実生155.45ha)、年間生産量は575トンです。




















