アッサムという地区について
世界の紅茶生産量を誇ると同時に、世界一の消費国でもあるインド。
アッサムはインド北東部、アッサム地方のブラマブトラ河流域に広がる、世界最大の紅茶産地です。アッサムティーの水色は濃い赤褐色をしており、豊かな味わいと奥深い芳醇な甘い香りが特徴です。しっかりとしたコクがあるので、ミルクティーにするのもおすすめです。
トンガナガオン茶園(Tonganagaon)について
Tonganagaon Tea Estate(トンガナガオン茶園)はインド北東部、アッサム州東部Upper Assam(アッパーアッサム)を流れるブラマプトラ河の南側、Kakopather(カコパサール)に位置しています。コルカタから飛行機でDiburugah(ディブルガール)の空港へ、ここから車で東北東へ1時間半から2時間で到着します。途中にあるTinsukia(ティンスキア)の町からは50km、州境に近く20kmも進めばArnachal Pradesh(アルナーチャル・プラデーシュ)州です。
Tonganaはアッサムの現地語でAxe(斧)を、Gaonは村を意味します。ヒンドゥー教の神話に出てくる戦士Parasuramの斧が、ブラマプトラ河の支流Lohit(ロヒト)川に流されたとの言い伝えから、ヒンドゥー教徒にとって神聖な寺院“Parasuram kund”が建てられました。寺院は茶園から90kmと少し離れていますが、茶園名はこの神話からつけられています。
茶園の創設は1928年とアッサムの中では新しい茶園の一つです。土地は肥沃で年間1,000〜1,200トンもの紅茶が生産されています。また、1978年から1989年には180haもの土地に優良品種を植え、アッサムでも優良茶園の一つでありました。ところが1999年、経営の失敗による大きな損失があり茶園経営が立ち行かなくなりました。茶園は放棄され2001年以降は製造ができなくなってしまいました。茶園労働者は生葉を買葉生産工場に売り、何とか茶園を続ける努力はしたが上手くいかず、地元業者も再開のため奔走しましたが叶わず、そのうち、工場・機械は破壊略奪され勝手に売られてしまいました。そのような中、2008年にダージリン紅茶の最大生産者の一つとして有名なChamong社がこの茶園を購入し、再建に乗り出しました。
オーナーのLohia家はもともとインド西部のRajasthan(ラージャスターン)州出身ですが、1865年にアッサムのTinsukia(ティンスキア)へ移り、苦労の末事業に成功した、この地の名士です。茶栽培も1916年からここで始め、現在Sewpur、Maudという有機栽培茶園のほか慣行栽培の茶園2つと買葉工場も所有しており、Tonganagaon以外で年間1,670トンのアッサム紅茶を生産しています。Lohia氏にとって、ここは地元の茶園であり救済する気持ちもあったのだろうか、買収から12年で無事茶園を立ち直らせました。
工場を新しくし、労働者のための住居・医療施設・工場インフラを整え、茶園を改植・新植し、停滞なく賃金を払い、多額な負債は返済した。300トンに落ち込んだ生産量は徐々に増え、有機栽培にもかかわらず、現在オーソドックスを450トン、CTCを150トン生産しています(注1)。輸出向けを主として(総生産量の9割)品質重視で生産し、米国・ドイツ・英国を中心に世界の紅茶愛好家に愛飲されています。
認証はRA、ETP、Fairtrade、IMO有機を取得しています(注2)。
| 2010年10月 (掲載当時) |
2025年7月時点 |
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| 所在地 | Tonganagaon Tea Estate, P. O. Kakopather, District‐Tinsukia, Assam |
同左 |
| 茶園面積 | 1,250ha | 同左 |
| 栽培面積 | 535ha | 同左 |
| 年間生産量 | 600トン(オーソドックス450トン、CTC 150トン) | 700トン(オーソドックス550トン、CTC 150トン) |
| 従業員数 | 1,358 人 | 1,338人 |
| 管理会社 | - | Chamong Tee Exports Pvt. Ltd. |
(出典:紅茶会報10月号 2020 No.474)
「トンガナガオン茶園について」は、当社社員が上記出典元に寄稿した「茶園を訪ねて」という記事を再編して掲載しております。
注1)2025年7月時点で、年間生産量は700トン(オーソドックス550トン、CTC 150)トン生産しています。
注2)2025年7月時点で、取得している認証は RA、ETP、Fairtrade、IMO Organic (NPOP/NOP/EU/JAS), ISO 22000です。




















