ディンブラという地区について
紅茶栽培に適した気候風土を持ち、バランスのとれた高品質の紅茶が生産され、セイロンティーとして日本でも親しまれているスリランカ。
そんなスリランカの中にあるディンブラは、中央山岳地帯の西側に広がる高地にあります。水色は明るく鮮やかな紅色で、マイルドで優雅な香りと適度な渋みを伴うバランスのとれた味わいが特徴です。
デスフォード茶園について
Dessford Tea Estate(デスフォード茶園)はコロンボから東へ149km、Avissawella(アビッサウェッラ)経由で車を利用して5時間ほどの距離にあり、ヌワラエリヤからは西へ30分のNanu Oya(ナーヌ・オヤ)地区にあります。
茶園の標高は1,382〜1,727m、工場は1,427mにあり、ディンブラ・ハイグロウンの中でも高い場所に位置しています。隣接する茶園には、同じTalawakelle PLCのグループ茶園であるRaddela、Somerset等があります。茶園の設立は1870年と歴史は古いです。茶園の北東部、ヌワラエリヤに近い標高1,700mを越えるAbbotsford地区には、1871年に英国人プランターのFergusonが植えた茶樹があり、この芽から特別に作られたお茶は“Abbotsford Special Tea”という名称で売られているそうです。
製造法はローターバンを利用したセミオーソドックス製法ですが、ここDessfordの紅茶水色は黄橙色をしており、同じディンブラでもMaskeliya(マスケリヤ)、Dickoya(ディコヤ)地区の紅茶に比べると薄く、Somerset、Great Westernの紅茶に類似しています。1月末から3月初めに製造されたクオリティシーズンの紅茶は甘い蘭の香りにほんのり薔薇香を伴い、蜜を含むリンゴや甘いイチゴのような味がします。
茶管理会社はTalawakele PLCで、ここはGreat Western、Bearwell、Holyrood、Mattakelle、Somerset、Logie等、ディンブラの中でも品質が良いことで知られる茶園を経営しています。親会社はスリランカにおいて最も優良な複合企業の一つHayleysです。プランテーション経営では、他にもLovers Leap茶園を有する Kelani Valley PLCも経営しています。またMabroc Tea(Pvt)Ltd. も同じHaylesのグループ会社となります(注1)。認証はRA、ETP、HACCP、ISO22000を取得しています(注2)。
| 2019年7月(掲載当時) | 2024年11月時点 | |
| 所在地 | Dessford Estate, Nanu Oya | 同左 |
| 設立 | 1870年 | 同左 |
| 労働者数 | 633人 | 306人 |
| 茶園面積 | 432ha | 同左 |
| 栽培面積 | 317ha | 306ha |
| 年間生産量 | 550トン | 398トン |
| 所有会社 | Talawakele PLC | Talawakelle Tea Estates PLC |
(出典:日本紅茶協会発行 紅茶会報 2月号 2019 No.454)
「デスフォード茶園について」は、当社社員が上記出典元に寄稿した「茶園を訪ねて」という記事を再編して掲載しております。
注1)2025年10月時点で、親会社のHayleys社は、Talawakelle Tea Estates PLC(デスフォード茶園の管理会社)、Kelani Valley PLC、Mabroc Tea(Pvt)Ltd.のほか、Horana Plantation PLCも経営しています。
注2)2024年11月時点で、デスフォード茶園が取得している認証は、Rainforest AllianceとISO22000です。




















