ダージリンという地区について
世界一の紅茶生産量を誇ると同時に、世界一の消費国でもあるインド。
そんなインドにあるダージリンは、インド北東部、ヒマラヤ山麓の標高500〜2,000mに位置する産地です。生産量は少ないものの、香味に優れ、紅茶の中では最も価格が高いことで知られています。また、シーズンにより味わいや香り等の特徴が大きく変化します。
ファーストフラッシュのクオリティーシーズンは3月から4月頃までで発酵が浅く、緑茶のように青々とした外観と黄味かかった淡い水色が特徴です。さわやかな甘い香りとフレッシュな味わいを楽しむ新茶です。
セカンドフラッシュのクオリティーシーズンは5月から7月頃までで、1年のうちで最も品質が充実し、芳醇な香りと甘さを感じさせるコク、好ましい渋みを併せ持ちます。水色は淡いオレンジ色をしており、良品にはマスカテルフレーバーと呼ばれる独特の果物香があります。
グームティー茶園(Goomtee)について
Goomtee Tea Estate(グームティー茶園)はインド北東部、西ベンガル州ダージリン地方の中南部に位置します。麓のバグドグラ空港からは車で2〜2時間半、Kurseong(クルセオン/カシオン)の町の南東部、Jungpana茶園の隣にあり、Castleton茶園も近いです。開設は1899年、英国人のMr. Henry Montgomery Lenoxによります。彼は同時にJungpanaも開設しており、JungpanaとGoomteeの香味が似ている理由は、互いに隣接していることもありますが、開設者も、使用した茶の実も同一であったからだと想像できます。その後Mr. O’Brienが引き継ぎ、第二次世界大戦後ネパールのRana国王一家が買収しました。1956年にはMr. Mahabir PrashadとKejriwal Familyが買収、現在はKejriwalと50%のシェアを持つMr. Ashok Kumarが管理経営しています(注1)。なおJungpanaのオーナーもKejriwalであり、1954年に買収しています。しかし同じ苗字で縁戚関係にはありますが、経営は異なります。
茶園面積は隣のMohan MajhuaとNarbada Majhua地区を含めて214haあり、年間90トンをGoomteeとMuscatel Valleyという名前で上場しています。Muscatel Valleyは現在有機転換期にあり、2017年には完全有機栽培となる予定です(注2)。Goomteeとはネパール語で“Place of turning”“Corner of the road”という意味で、茶園はSiliguriからKurseongに続くメインロードの急にUターンする曲がり角に位置するため、この名が付けられたのではないかと思われます。中国種の実生が76%と多く、AV2・P312等の品種茶が残りを占めます(注3)。1番茶、2番茶とも香味高いダージリン紅茶を生産しており、世界中にファンが多いです。また茶園内にはGoomtee Resortsという宿泊施設があり、旅行客も築100年を超えるマネージャーのバンガローで茶園生活を体験できます。
茶園の認証はISO、HACCP、Rainforest Allianceを取得しています(注4)。
| 2016年4月 (掲載当時) |
2024年10月時点 |
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| 所在地 | Goomtee Tea Garden P.O. Mahanadi Darjeeling, West Bengal, India |
Goomtee T.E, P.O. Mahanadi, Darjeeling, West Bengal, India |
| 茶園面積 | 300ha | 同左 |
| 栽培面積 | 214ha | 同左 |
| 年間生産量 | 90トン | 同左 |
| 従業員数 | 368人 | 360人 |
| 管理会社 | Mahandi Tea Company Private Ltd. | 同左 |
(出典:紅茶会報4月号 2016 No.420)
「グームティー茶園について」は、当社社員が上記出典元に寄稿した「茶園を訪ねて」という記事を再編して掲載しております。
注1)2024年10月時点で、グームティー茶園はAnshuman Kanoria Family が100%管理経営しています。
注2)2024年10月時点では、完全有機栽培になるのは2025年の予定となっています。
注3)2024年10月時点で、中国種の実生76%、アッサム交雑種が20%、クローナル種4%です。クローナル種とは、種から苗木を作り育てる実生(みしょう)の茶樹に対して、特に風味に優れているものや病気や寒さに強いものを選抜し、挿し木で栽培した品種のことをいいます。
注4)2024年10月時点で、グームティー茶園が取得している認証は、ISO22000、HACCP、NPOP、Organic(Maskatel Valley)です。




















