ニルギリという地区について
世界一の紅茶生産量を誇ると同時に、世界一の消費国でもあるインド。
ニルギリは南インドの高原に位置する産地です。ニルギリとは現地語で「青い山」を意味し、その名は、「ニーラクリンジ(Neelakurinji)」という花が十二年に一度山一面を青く染めることに由来します。
水色は明るく美しいオレンジ色で、柔らかくすっきりとした味わいが特徴です。クリームダウンが起こりにくいため、アイスティーに向いています。
グレンデール茶園(Glendale)について
Glendale Estate(グレンデール茶園)は南インド、西ガーツ山脈の南にあるタミール・ナド州ニルギリ南部の町Coonoor(クヌール)近郊に位置します。日本からはシンガポール経由で南インドのCoimbatore(コインバトール)空港に行く方法が便利で一般的ですが、Chennai(チェンナイ/旧マドラス)経由、またはBengaluru(ベンガルール)を経由してCoimbatoreへ入る方法もあります。
Coimbatore空港からは120km、車を利用し3時間ほどで標高1,545mのGlendale茶園工場に到着します。ニルギリの中心Coonoorの町からは西へ5km、15分のドライブです。Coonoorは1908年に全線開通しユネスコ世界文化遺産にもなっていますニルギリ登山鉄道の中間駅です。鉄道はニルギリの麓、標高326mのMettupalayam(メットゥパラヤム)駅から2,203mのOoty(ウーティ)駅まで全長46kmです。短い距離ではあるが勾配がきつく、登りは4時間50分、下りは3時間35分かかります。標高1,712mのCoonoorからOotyへは19km、80分の旅で、風景を楽しみながらのんびりした列車の旅が体験できます。
ニルギリは年間を通して温暖で過ごしやすく、一年中花が咲く美しい街で、インド人にとっては憧れの場所の一つであり、観光客も多いです。特に4〜6月の夏期には都市部から多くの人が避暑に集まってきます。
茶園はもともと19世紀にコーヒー園として開設されましたが、病気・害虫の被害があり茶園にシフトしていきました。1881年には茶工場が完成し1897年までにはほとんどのコーヒー樹が伐根され茶樹が植えられました。2005年に経営がKothari Industrial corporationからGlenworth Estate Ltd.に移り現在に至っています。
Glendaleの語源は”A Valley within a valley”という意味で、名前の通り谷の中にあります。茶園の標高は1,520〜2,120m、工場は1,545mで、茶園栽培面積525ha、年間生産量は2,300トンあり、スリランカのハイグロウンと同様のオーソドックタイプ紅茶を主に製造しながら、一部緑茶も生産しています。年間を通して製造されていますが、12月から2月にかけての乾季には品質の良い紅茶が作られます。
茶樹は57%が実生、43%が品種園で、品種はUPASI-6(United Planters’ Association of Southern India)、UPASI-9、UPASI-10、UPASI-3のほか、南インドでクローナル(品種茶)と呼ばれ最も有名で香味に特徴のある品種CR6017等を栽培しています。
茶園の認証はISO22000、Rainforest Alliance、UTZ、Trustea、Halalを取得済みです(注1)。
| 2021年5月 (掲載当時) |
2025年7月時点 |
|
| 所在地 | Glendale Estate, Coonoor‐643 102, The Nilgiris |
同左 |
| 茶園面積 | 665ha | 665.16ha |
| 栽培面積 | 525ha | 427.5ha |
| 年間生産量 | 2,300トン | 2,100トン |
| 従業員数 | 832人 | 743人 |
| 管理会社 | Glenworth Estate Ltd. | 同左 |
(出典:紅茶会報2月号 2021 No.481)
「グレンデール茶園について」は、当社社員が上記出典元に寄稿した「茶園を訪ねて」という記事を再編して掲載しております。
注1)2025年6月時点で、取得している認証は FSSC 22000、ISO 9001:2015、Trusteaです。




















