ダージリンという地区について
世界一の紅茶生産量を誇ると同時に、世界一の消費国でもあるインド。
そんなインドにあるダージリンは、インド北東部、ヒマラヤ山麓の標高500〜2,000mに位置する産地です。生産量は少ないものの、香味に優れ、紅茶の中では最も価格が高いことで知られています。また、シーズンにより味わいや香り等の特徴が大きく変化します。
ファーストフラッシュのクオリティーシーズンは3月から4月頃までで発酵が浅く、緑茶のように青々とした外観と黄味かかった淡い水色が特徴です。さわやかな甘い香りとフレッシュな味わいを楽しむ新茶です。
セカンドフラッシュのクオリティーシーズンは5月から7月頃までで、1年のうちで最も品質が充実し、芳醇な香りと甘さを感じさせるコク、好ましい渋みを併せ持ちます。水色は淡いオレンジ色をしており、良品にはマスカテルフレーバーと呼ばれる独特の果物香があります。
プッシンビン茶園について
Pussimbing Tea Estate(プッシンビン茶園)はインド北東部、西ベンガル州ダージリンにあります。麓のバグドグラ空港へはコルカタから1時間、ニューデリーからは2時間のフライトです。バグドグラ空港から茶園までは車を利用して3〜4時間で到着します。まず麓の町Silguri(シルグリ)からKurseong(カシオン/クルセオン)の町まで登り、さらにダージリンの町の手前にありますGhoom(グーム)まで移動します。そこから西へ30分進み、ジープで南方に向かって谷を下れば標高1,200mに位置するPussimbingの工場に到着します。隣接する茶園はPoobong(プーボン)です。
Pussimbingとは現地レプチャ語で“Full of natural streams”つまり「豊かに絶え間なく流れる小川」という意味があります。茶園内には多くの小川が流れており、またいくつもの滝を見ることもできます。茶園の上部にMinzoo(ミンゾー)という地区がありますが、これはレプチャ語で“The valley hidden in the fog”「霧に包まれた谷」を意味します。水資源が豊富なのでしょう、実際茶園内工場の近くには100KVA容量の水力発電機が設置されており、工場や管理者宿舎等に電力を供給しています。
創業は1890年。茶樹は中国種、アッサム交配種があり、ダージリンで最も有名な優良品種AV2等が栽培されています。年間65トンの生産量がありますが、この内 3月中旬から5月上旬に製造される1番茶が25%、5月中旬から7月中旬の2番茶は25%、7月下旬から10月に製造される雨茶(Rainy Tea)は45%、10月から11月の秋茶が5%となっています。
茶園はChamongグループが経営しています。同グループはダージリンに13の茶園を所有する最大手の生産者で、年間1,100トンものダージリン紅茶を製造しています。全て有機栽培で茶園管理、生葉摘採、紅茶製造技術は優れており、彼らが買収し引き継いだ茶園は軒並み品質が良くなっています。また持続可能な農業を目指し労働者の待遇や環境への負担にも配慮しFairtrade、RA、ETP認証も早くから取得しています。ここPussimbingも1994年と早くから有機栽培を実践し、201haの茶園で生産量65トン(1ha当たり318kg)と生産性は良くないですが、品質は世界中に認められており、ドイツをはじめ米国、英国、EU諸国では人気の茶園の一つとなっています。
認証はETP、有機JAS、NPOP、NOP、BIO SUISSE、Fairtrade、ISO22000を取得済みです(注1)。
| 2021年7月 (掲載当時) |
2025年7月時点 |
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| 所在地 | Pussimbing Tea Estate, Ghoom Valley, Darjeeling, West Bengal, India |
同左 |
| 茶園面積 | 390ha | 同左 |
| 栽培面積 | 201ha | 同左 |
| 年間生産量 | 65トン | 80トン |
| 従業員数 | 316人 | 同左 |
| 所有会社 | Pussimbing Tea Company Limitedbr (Chamong Tee Exports Pvt. Ltd. 関連会社) |
Chamong Tee Exports Pvt. Ltd. |
(出典:紅茶会報7月号 2021 No.483)
「プッシンビン茶園について」は、当社社員が上記出典元に寄稿した「茶園を訪ねて」という記事を再編して掲載しております。
注1)2025年7月時点で、取得している認証はETP、有機JAS、NPOP、NOP、EU、BIO SUISSE、Fairtrade、ISO22000です。




















