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トップ>コラム一覧> 産地:これまでにない「ダージリン」を探す旅【後編】

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これまでにない「ダージリン」を探す旅

復活の茶園と、自信のブレンドと

2006年1月よりチャモン(Chamong)グループの一員となった、シュリー・ドワリカ(Shree Dwarika)茶園。10年間放置され荒れ果てていた土地の除草から始まり、剪定、新しい茶樹への植え替えをおこない、ここ数年で、高品質な茶葉を生産する茶園にまで成長した。チャモングループは今後、グループの他の茶園と同様に、茶園という共同体において、さらなる生活水準の向上を目指している。

関口:長年放棄されていた茶園を復活させて、ここまでの品質に持ってくるのは並大抵のことではありません。相当なご苦労があったことでしょう。

チャモングループの資料によると、かつての従業員とその家族はすべての方が茶園に居住可能で、もといた751人の労働者のうち、200人はすでに正社員として採用され、さらに多くの方が臨時労働者として働いているとのこと。さらなる雇用の促進を目指し、また医療や教育施設を増設するなど、生活水準を全般的に向上させる取り組みを計画しています。

高橋:以前はあまり知られていない茶園でしたが、見事に再生し、綺麗な新しい工場も建設されました。ここ数年、本当に評価できる品質のいいお茶を作っているので、これからますます注目の茶園です。

シュリー・ドワリカも、茶園の中で最も標高が高いエリアで摘採されたAV2クローナル茶樹の生葉を使用し、オーダーメイドで作成しています。AV2らしい華やかさに、若い茶樹の力強さを兼ね備えており、草原のような、若々しくのびのびとした香りの中に、ほのかなスパイスのような香りが感じられるのが特徴です。

タムソン(Tumsong)茶園と同じAV2という品種の秋摘み茶になりますが、茶園の環境や気候などで異なった特徴が出ているので、タムソンとシュリー・ドワリカの両方を飲みくらべてみるのも楽しめると思います。

関口:最後にご紹介するのは、ダージリン中心部を中心に複数の茶園を持つアンブーティア(Ambootia)グループのお茶です。

アンブーティアグループ内の、それぞれの茶園ごとの茶葉ももちろん販売していますが、近年いいもの同士を組み合わせて、よりいいものをブレンドで作る取り組みをグループ内でおこなっています。

今回は茶園の方にヒアリングをした結果、摘んだ時期にはこだわらず、作り方や味の方向性に重点を置いて、スペシャルティといえるような茶葉を10点ほど揃えてもらいました。

高橋:その中から、鑑定チームはもちろん営業サイドでも試飲して選んだのが、アンブーティア茶園の春摘み茶に、ラングムック(Rungmook)茶園の夏摘み茶を重ねたこのブレンド。2つの茶園から異なるシーズンの茶葉をブレンドした、こだわりの一品です。比率はほぼ1対1、ブレンドすることで、よりエキゾチックな香りを持つお茶となりました。

関口:彼らの方で比率を決めて混ぜているのですが、よりファーストらしいところとセカンドらしいところを引き出した、いいとこどりのブレンドになっていて、奥深い香りの変化を楽しめます。本当にいいものを作り上げている印象です。

高橋:汎用的な茶葉なら複数の茶園のものをブレンドして輸出するのは一般的といえますが、シーズンの特徴が感じられる高品質の茶葉をわざわざ混ぜて売ることはあまり一般的ではありません。ブレンドへの自信が感じられます。味はまるっとしていて優しく、多くの方に好まれるのではないでしょうか。

また、アンブーティアグループも衛生管理には大変気を配っており、有機肥料を茶園内で生産し、所有する全ての茶園でバイオダイナミクス農法によるオーガニックティーを生産する取り組みをおこなうなど、随所に意識の高さがうかがえました。

関口:こちらの農園も従業員やその家族への支援は手厚く、教育・医療・食育・副業としての農業支援にも力を入れているそうです。茶園の従業員は全て家族ぐるみで生活を支え、持続可能な社会への貢献を重要視しています。

特に児童への教育支援に力を入れており、欧州の顧客との共同事業によるものですが、茶葉収入の一部で建設した小学校も見学しました。茶園は現地社会全体を形作っているのです。

高橋:普段の原料は、ブレンドの材料として買い付けることが多く、そのまま製品になることはほぼありません。今回ご紹介できることになった3品は、自分たちで選んで買ってきた茶葉が、こうして製品になってお客さまに届くまでがはっきりとみえるので、いつも以上に、このお茶のことを知ってもらいたい、味わってみて欲しい、と思います。

ダージリン通でしたら、飲んですぐパッと、「これはすごい!」と分かってもらえるお茶ですし、普段あまりお茶を飲まれない方でも、ダージリンという紅茶の魅力を知るきっかけになり得るお茶がご用意できたと思っています。

そして、インドのダージリンという地で、こんな素敵なお茶を作ってる人がいるんだということを、感じていただけたらうれしいです。

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