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トップ>コラム一覧> 産地:これまでにない「ダージリン」を探す旅【前編】

産地

これまでにない「ダージリン」を探す旅

2021.1.25

ダージリンでつくられる、ダージリンというお茶

インド北東部、標高500〜2000mのヒマラヤ山脈中腹にダージリン地方はある。イギリスの植民地だった19世紀頃に避暑地として発展し、やがて大規模な茶園が作られていった。この地で生産される紅茶を「ダージリン」と呼ぶ。2020年11月現在87の茶園があり、それぞれの茶園ごとに個性的なお茶を生産している。

2019年11月、三井農林で営業一筋のベテラン関口佳代と、鑑定部門で4年目の若手ティーテイスター高橋美妃を含む6名のチームは、今まで自社で取り扱ってこなかった新たな「ダージリン」を探すため、当地へと赴いた。

日本からニューデリーまで飛行機で9時間。最寄り空港であるバグドグラまで、飛行機を乗り継いでさらに2時間。そこからダージリンまでは約90km。起伏の激しい山道を車で3時間以上かけて、ゴールデンバレー(Golden Valley)と呼ばれるダージリンでも特に良質な茶葉を生産するエリアに到着した。

11月の澄んだ空気に包まれ、世界第三位の高峰・カンチェンジュンガはじめ、美しいヒマラヤの山々を望む。ゴールデンバレーの「ゴールデン」には、茶葉の香味が優れている事に加え、日没時の夕陽が谷全体を金色に輝かせるという意味も込められているという。

関口:今回茶園を訪問し買い付けをおこなったのは、ダージリン北西部のゴールデンバレーを中心に茶園を持つチャモン(Chamong)グループと、ダージリン中心部を中心に茶園を持つアンブーティア(Ambootia)グループの2社です。いずれも長く取り引きしている、茶園経営から輸出までを手掛ける、信頼のおける会社です。こういった長いお付き合いができていることは、当社の強みといえます。

高橋:今までにないタイプのお茶の販売を考えているとお話をいただきました。買い付けをしている者として、インドやスリランカといった紅茶の産地にいけることは憧れで、声を掛けていただいてうれしかったです。

関口:営業が産地にいくのはお客さまをアテンドすることがほとんどなので、茶園をじっくりみて勉強したり、サプライヤーの方たちの話をゆっくり聞く時間はとれないのですが、今回は違いました。ダージリンティーは収穫の時期などによって風味が異なるのが大きな特徴なのですが、これまであまり仕入れてこなかった時期や品種の茶葉と現地で向き合う時間を持てました。

ダージリンはよく紅茶のシャンパンといわれ、「マスカテルフレーバー」というマスカットに例えられる香りが特徴的な紅茶です。抽出された液体を水色(すいしょく)というのですが、水色が薄く透明感があります。収穫時期等によって味が全く変わってくるのがおもしろいと思います。

高橋:収穫時期で味が異なるのは、他の産地にはあまりない特徴です。ヒマラヤ山麓にあるダージリンは、日本のように季節の移ろいがあるんです。春摘み茶は青い感じ。若草のような、爽やかな香りがします。夏摘み茶は一番王道。マスカテルフレーバーといわれる、巨峰やマスカットのような華やかな香りが特徴です。秋摘み茶はバランスがよく、飲みやすいお茶です。

関口:ダージリンだと春に摘むファーストフラッシュ、夏に摘むセカンドフラッシュの印象が根強く、秋に摘むオータムナルフラッシュについてはまだまだ馴染みがない。それぞれの良さがあるので、秋摘み茶をもっと知って欲しいと生産者さんもおっしゃっていました。

高橋:今回生産者さんとの会話の中で、「すごく特別な品種があるんだ!いい香りで、渋みが少なくて品質がよくて」という話があり、それがAV2という品種でした。
クローナルの1品種「AV2」は、Ambari Vegetative 2の略称で、中国種系交雑種です。AmbariはAV2が誕生した茶園の名前で、Vegetative2は2番目に公開された品種ということ。渋みが少なく、華やかな香りが圧倒的です。

高橋:お茶の木の繁殖方法には2種類あります。交配させて種をとって植えていく方法と、クローナル(clonal)といって、自然交配したお茶の樹から特に優れている木を選び、その枝を挿し木で繁殖させる方法です。

種子から育てると、多様性を持ちいろいろな特徴が出ますが、クローナルは同じひとつの木から枝で増やしているので、すべて同じ遺伝子となり、品質がばらけないというのが大きな特徴です。親となる木の特徴が基本的にそのまま出るため、狙った香りを強調させやすいことから、選んだ品種に絞って、特徴を際立たせた茶葉を作れないかヒアリングをおこないました。

通常の買い付けでは、価格や製造ラインでの適性、例えば茶葉の大きさを揃えるなどの優先度が高くなりがちですが、今回は何よりも品質に重点を置くことが可能でした。また、大量に販売するものですと風味や品質をブレンドで整えるため、あまりにも個性的な茶葉は購入しにくいのですが、今回はブレンドせず単品で販売することが前提でしたので、他と圧倒的に違うものも選ぶことができました。結果、今回の3作は全てAV2となったのです。

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