植物本来が持つ自然な香りを楽しんで欲しい。そんな思いから、tea creatorの新シリーズ「botanytea(ボタニティー)」は誕生しました。
香り成分の減少を抑える新製法「フレッシュアロマ製法(特許出願中)」の実現により、従来の手法では難しかった植物本来の新鮮な香りを茶葉に移し、堪能していただけるようになりました。
第一弾でお届けするのは、「botanytea – 小豆島産ベルガモット – 」。
瀬戸内海の豊かな自然環境に恵まれた小さな島・小豆島(しょうどしま)で、日本で初めて有機オリーブの栽培に成功し、国内初の有機jasに認定された山田オリーブ園の、農薬や化学肥料に頼らず育った希少なベルガモットを使用した、香り高い紅茶です。
今回はそのベルガモットを生産する山田オリーブ園の園主である山田典章さんと、新製法を開発し「botanytea」を創り出したティークリエイター・秋林健一の対談をお届けします。
秋林:今回初めて生のベルガモットを手にしたのですが、もう衝撃的でした。皮をむいた瞬間に生き生きとした強い香りを放って。
山田:独特ですよね。実際の、生の果実はちょっとびっくりするぐらい強く香ります。
秋林:ベルガモットの栽培をはじめたきっかけは何だったんですか。
山田:当園のメイン商品はオリーブオイルなのですが、大まかに2種類に分かれます。ひとつはオリーブの実だけで搾油する最高級のオリーブオイルであるエクストラバージンオリーブオイル。そして、もうひとつがフレーバーオイル。これは柑橘類などのいろんな香りがするものをオリーブの実と一緒に搾って香りづけをしたものです。
日本でも海外でもー番多く作られてるのは、レモンを入れたレモンオリーブオイルです。それは定番商品としてうちでも作るとして、なにか他の柑橘類でもできないかと考えていました。
そんなとき、たまたま紀行番組をテレビでみて、おそらくシチリア島だったと思うのですが、オリーブ畑の映像が流れていました。その横に柑橘類の木がバーっと植えられていた。それがベルガモットで、アールグレイに使う香料や香水の原料と知って、植えてみました
秋林:ベルガモットってあまり日本では馴染みのない果物ですよね。
山田:食べられないから、日本ではほとんど栽培してないでしょうね。ベルガモットの収穫は秋から春にかけて行われ、収穫時期によって深い緑から黄色、そしてオレンジ色へと熟していきます。フレーバーオイルや今回のお茶用にはシーズンのはじめの方に採った、より香りの強い、緑色の実を使っています。
秋林:強く青い、生のベルガモットの香りに本当に感動しました。そして今回、「フレッシュアロマ製法」という新技術の開発で、従来の製法では実現できなかった、生のベルガモットの新鮮な風味を感じられる紅茶を実現することができました。
山田オリーブ園のベルガモットや、フルーティーな紅茶がお好きな方に、ぜひお試しいただきたい紅茶です。
中編へつづく